楽天モバイルは5月13日(金)に新しいプラン Rakuten UN-LIMIT VII ( 楽天 アンリミット7 )を発表しました、7月1日(金)からスタートです。
楽天モバイルは 日本国内 第4番目のMNO ( 移動体通信事業者 ) で、2022年2月に4G人口カバー率を96%を突破。 NTTドコモ ( NTT docomo )や Au 、ソフトバンク ( Softbank )は 99%以上ですので数字上は低いですが、当然 後発事業者としての宿命であり、急ピッチでエリア拡大に努められています。
4G ( FD-LTE )について楽天モバイルはプラチナバンドと呼ばれる、電波が届きやすく広い場所をカバーできるい700M~900MHz帯の周波数帯域の割り当てが無く、1.7GHz帯域を利用しての営業であり 山間部や建物内といったところでは受信感度に不利な側面はありますが、パートナー回線( au回線 )を利用することで補完、自社基地局の設置を積極的に進め 楽天回線エリアとなるよう徐々に自社エリア拡大されています。プラチナバンド割り当てにも鋭意取り組まれており期待するところですが、他のMNOとの絡みもありなかなか難しいことのようです。
ちなみに過去記事の時点では居住地域はパートナー回線エリアでしたが、既に今では楽天回線エリアになっています。
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT VI を申込んでみた
MNO品質ながらにして価格で訴求し多くの利用者を獲得した Rakuten UN-LIMIT VI ( 楽天 アンリミット6 )。その後継プランのRakuten UN-LIMIT Vii (セブン)はどのようなプランであるのか見ていきたいと思います。
新プラン Rakuten UN-LIMIT VII
おなじみ 米倉涼子 さま。
VI vs VII プラン内容比較
下表はUN-LIMIT VII ( アンリミット7 )とUN-LIMIT Vi ( アンリミット6 )のプラン内容の比較です。
申し込みをお考えの方は本ブログにて概要をしっかり掴んでいただき、楽天モバイルホームページで詳細をご確認下さい。
疑問点あれば楽天モバイル ホームページのお役様サポートには 有人のチャット問い合わせがあります(営業時間 9:00〜23:00 )。混雑状況も確認出来ます。
UN-LIMIT VIIとUN-LIMIT VIの違いは、
- データ通信容量0GB~1GB 0円 / 1GB~3GB 1078円 を 0GB~3GB 1078円 に改定
*アンリミット6は1回線目のみ0円 - 通話かけ放題オプションで1通話当たりの無料通話時間5分延びた
*通話かけ放題オプションについては後述 - 楽天メール(キャリアメール)が使えるようになった
*楽天メールについては後述 - パートナー回線(Au)データチャージ料の値上げ
楽天モバイルエリア外ではパートナー回線(Au)を利用しての通信になりますが、5GB/月のデーター通信量が利用できます。たとえ上限を超えたとして、データ通信量をチャージしなくても 1Mbps の速度で引き続き利用できます。
アンリミット 7 は 改悪 と言われていますが、データ通信容量0GB~1GB 0円では無くなったところが理由でしょう。
特に既存の利用者にとってはもっとも気になるところでしょうか。
しかし、MNOで980円から使えることをはじめ 20GBまで 1,980円で使えることなど 安いことには変わりがないと考えます。
UN-LIMIT VII | UN-LIMIT VI | ||
データ通信容量/プラン価格 | 0GB ~ 1GB | 980円 (税抜) | 0円 |
*月間利用データ容量が右記範囲 | 1GB ~ 3GB | 980円 (税抜) | |
3GB ~ 20GB | 1,980円 (税抜) | 1,980円 (税抜) | |
20GB超 | 2,980円 (税抜) | 2,980円 (税抜) | |
10分通話かけ放題 | ー | 1,100円 | |
15分通話かけ放題 | 1,100円 | ー | |
楽天メール | 〇 | × | |
その他 | |||
パートナー回線(Au)データチャージ | 1GB 追加 | 660円 | 550円 |
*5GB超過後の任意のチャージ(国内) | 2GB 追加 | 1,320円 | 1,100円 |
3GB 追加 | 1,980円 | 1,650円 | |
4GB 追加 | 2,640円 | 2,200円 | |
5GB 追加 | 3,300円 | 3,750円 |
通話かけ放題オプション とは
楽天モバイルには 電話番号はそのままで Rakuten Linkアプリにより通話やSMSをお得に利用できるシステムがありますが、通話かけ放題オプションはOS標準の電話アプリで携帯電話回線(楽天モバイル電話回線)を利用した通話やSMSを利用の際にあらかじめ一定の月額料金支払い、そちらもお得に利用するサービスです。
概ね 通話はRakuten Linkで事足りるので本当に必要な方のみがオプション契約しているのだと思われます。
楽天メール とは
UN-LIMIT VIIより追加されるサービスです。
ドコモのahamo ( アハモ )、auのpovo 2.0 ( ポヴォ 2.0 ) 、ソフトバンクの LINEMO ( ラインモ ) ではキャリアメールは使えない仕様ですが、楽天モバイルではUNLIMIT-VIIより メールアドレス が提供されます。
WEBブラウザー上でも扱えるか等詳細は現在不明です。
UN-LIMIT VII の特典
UN-LIMIT VIIの特典として下記があります。
- 特典1:プラン料金1GBまで実質最大4か月無料
*2カ月分は相当額を期間限定ポイントで後日付与。ご利用中の回線の中で最初に申込みの1回線目に適用 - 特典2:楽天市場での買い物でポイント最大6倍
*終了日は未定。楽天カード利用が必要でエントリーが必要。楽天SPUの一環。還元される楽天ポイント上限は1,000ポイント。 - 特典3:UN-LIMIT VIIでの 15分通話かけ放題オプションが3か月間無料
*15分通話かけ放題の申込み必要あり(5/13以降に初めて申し込み方のみ) - 特典4:楽天グループサービス&Youtube Premium が実質最大3か月無料
- 初めて アンリミット7 を申し込んだ場合に楽天ポイント3,000ポイント付与
*アンリミット6 からの移行組は対象になりません。
既存利用者の私は 個人的にさほどインパクトを感じない特典でちょっと弱い。
新規契約、乗り換えの方は楽天モバイルのその他のキャンペーンや楽天カードのキャンペーンなどもチェックしてみてください。
現在 UN-LIMIT VI 利用者の方
7月1日(金)より前に一旦アンリミット6を申込みされる方も含まれます。
現在 UN-LIMIT VI 利用者の方は UNLIMIT-VII へ自動移行されます
- 7月1日(金) 0:00 ~ 8月31日(水) 23:59までは Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用可能
- 9月1日(木) 0:00 ~ 9月30日(金) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月の場合、1,081円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円+電話リレーサービス料1円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 10月1日(土) 0:00 ~ 10月31日(月) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月だった場合は1,080円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 11月1日(火) 0:00より Rakuten UN-LIMIT VII のプラン料金が適用
2022年5月13日(金)以降に初めて 10分(標準)通話かけ放題を申込んだ場合
- 2022年7月1日(金)に自動で 15分(標準)かけ放題に移行し3カ月無料で利用可能
- 2022年5月12日(木)以前から 10分(標準)通話かけ放題を利用中の場合は 15分(標準)通話かけ放題の3カ月無料は対象外
9月1日(木) 0:00 より たとえ利用しなかったとしても最低限の料金支払いは発生することになります。その支払った分は楽天ポイント(期間限定ポイント)で還元されますが、支払うこと、ポイントで還元されることを望ましくないと思われる方は8月中に解約するのがタイミングと思われます。
先行スタートキャンペーン
既にUNLIMIT-VIを利用中の方、7月1日(金)より前に一旦UNLIMIT-VIを申し込みの方。
下記 特典2と特典4を先行して利用できるようです。
また、5月13日以降、7月1日(金)より前にアンリミット6を申し込みの方は ”初めてUNLIMIT-VIIを申し込んだ場合に楽天ポイント3,000ポイント付与”の対象にはなりません。その代わり「Rakuten UN-LIMIT VI」だれでも5,000ポイントプレゼント 対象になります。
7月1日以降 UNLIMIT-VII へ申し込みされる方
例えば7月5日(火)に申込みの場合、
- 7月5日(火)の開通 ~ 8月31日(水) 23:59までは Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用可能
データ通信量 0GB~1GBまでは0円。 - 9月1日(木) 0:00 ~ 9月30日(金) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月の場合、1,081円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円+電話リレーサービス料1円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 10月1日(土) 0:00 ~ 10月31日(月) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月だった場合は1,080円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 11月1日(火) 0:00より Rakuten UN-LIMIT VII のプラン料金が適用
例えば9月5日(月)に申込みの場合、
- 9月5日(木) 開通 ~ 9月30日(金) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月の場合、1,081円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円+電話リレーサービス料1円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 10月1日(土) 0:00 ~ 10月31日(月) 23:59までは 実質 Rakuten UN-LIMIT VI のプラン料金で利用
データ利用量が1GB以下/月だった場合は1,080円相当分(プラン料金 税込1,078円+ユニバーサルサービス料2円)の楽天ポイントが還元(6カ月の期間限定ポイント)される。 - 11月1日(火) 0:00より Rakuten UN-LIMIT VII のプラン料金が適用
UN-LIMIT VII の回線契約を迷われている方
UN-LIMIT VII を 選択しても良いケース
UN-LIMIT VII を選択しても良いと思われる方は、
- 新規契約の方
事務契約手数料無料 - 楽天モバイル UN-LIMIT VIの利用者でメインで利用されている方
(行動範囲における電波状態、Rakuten Linkの使用性など特に不満がない場合)
です。理由としては、
- MNOで980円から使え、以降のデータ使用量における価格設定も他のMVOの格安プラン(ahamo/povo 2.0/LINEMO)より現状有利な面があること。
- プラチナバンド(700~900MHz帯)に対する補完はパートナー回線(au)が利用できるので理屈上概ね問題ないこと。
楽天モバイル で利用するスマートフォンについて
利用するスマートフォンは下記の周波数バンドを利用できるかの確認を行う必要があります。
- band 3 ( バンド3 ):4G LTE 楽天回線エリア ( 1.7GHz )
- Band18 ( バンド18 ):4G LTE パートナー回線 ( au回線 プラチナバンド 800MHz )
- n77 (Sub-6、3.8~3.9GHz):5G ( Sub-6 )利用の場合のみ
- n257 (ミリ波、27.0GHz~27.4GHz): 5G ( ミリ波 )利用の場合のみ
4G LTEについて、楽天回線エリアの電波を受信できる周波数バンドはband 3 ( バンド3 )です。またパートナー回線の利用にはauのプラチナバンドである Band18 ( バンド18 )に対応している必要があります。対応していないと楽天モバイルは使いづらいといった評価になりやすいです。
楽天モバイルでは iPhone 6s 以降がサポートされていますがiPhoneであればBand18に対応していると思われます。Androidは機種数が多すぎるのでメーカーHP等で調査お願いします。

UN-LIMIT VII への移行を迷われるケース
UN-LIMIT VII への移行に迷われる方は、
- 月に消費するデータ通信量は3GB以上は絶対に使わない方
(ほぼ)維持費ゼロで運用していたので、このような場合はUN-LIMIT VIIは改悪プランに映るかもしれません。
他の MNO での選択肢
他にMNOでのコスパプランは NTTドコモのahamo、auのpovo 2.0、ソフトバンクのLINEMO ミニプランがあります。
月に消費するデータ通信量は3GB未満であることを視点に考えてみます。MVMO についてはここでは割愛させていただきます。
povo 2.0
維持費ゼロ縛りで考えますと、現状は au の povo 2.0しかありません。
- 維持費ゼロで(発信通話料従量制)音声電話と通信速度128kbpsでのデータ通信は可能
通信速度128kbpsでのデータ通信は実用上、メールで使えるくらいでしょうか。 - 国内音声通話かけ放題や高速データ通信を行うにはトッピングを契約する必要がある
トッピング例 データ通信3GB(30日間有効)で税込990円、5分以内国内通話かけ放題(月極)で税込550円(合計 税込 1,540円)
今までアンリミットを利用していた方であれば、使い勝手を考えるとトッピング無し(維持費ゼロ)では厳しいかも知れません。
なお povo2.0では1回線目の契約に関わる事務手数料はかかりません。(同一名義のpovo2.0プラン契約が2回線以上は回線毎に税込 3,300円必要)
注意点として180日間の間に通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)の使用または有料トッピングの購入がない場合、利用停止や契約解除の対象となるようです。(この手のペナルティは楽天モバイルにも半年間利用なき回線は利用停止としてあります)
トッピング無しの状態で通信速度300kbpsでのデータ通信が可能であったなら、月額固定の5分以内国内通話かけ放題をトッピングすると(データ通信量3GB消費後の)LINEMOミニプランと同価格帯であり惜まれる。
LINEMO ミニプラン
ソフトバンク の LINEMOミニプランは維持費ゼロにはなりませんが、
- データ通信3GB/月で税込990円で使える
ミニプランでの月内のデータ通信3GBを超えた後の通信は300kbpsの速度で行えます。
キャンペーン期間中にミニプランを新規契約、他社から乗換契約(NMP)ならPayPayポイント990円相当を6カ月間毎月末プレゼント。 - 5分以内国内通話かけ放題は別途 税込550円が必要
キャンペーン期間中にミニプランを新規契約、他社から乗換契約(NMP)なら1年間無料キャンペーン開催中。
LINEを使った通話では音声・ビデオ通話のデータ消費はゼロ、速度低下も無しで使える。
1年間は税込990円で利用できることになります。(考えようによっては半年間は実質無料)
ミニプランに対する上記キャンペーンは2022年5月20日~終了日未定となっています。
なお、LINEMOには別に、ドコモのahamoや楽天モバイル UN-LIMIT VI / VII ライクな スマホプラン (20GB/月、月額2,728円税込)も用意されています。スマホプランはPayPayポイント990円相当を6カ月間毎月末プレゼントキャンペーンに対しては対象外です。(5分以内国内通話かけ放題の1年間無料キャンペーンは適用)
なお手続きに必要な事務手数料はミニプラン、スマホプラン共、新規契約、MNPで各種手続きの際は手数料はかかりません。
povo 2.0 と絡めて考えると MNOでの データ通信3GB/月、5分以内国内通話かけ放題のプランの最低ラインは月額 1,540円(キャンペーン、実質無料的な考え方を除く)。
LINEMOミニプランの方が月間データ通信3GB超後の通信速度が300kbpsであり有利。(povo 2.0の128kbpsに比べ 300kbpsの速度は制限を感じながら利用することになることには変わりがないが速い方が良いことに越したことはない)
ahamo
NTTドコモ の ahamo はデータ通信量20GBをベースにプランが設定されていますのでpovo2.0やLINEMO(ミニプラン)とはコンセプトが異なりますので比較対象にはなりません。
ちなみにahamoは月額 税込2,970円で、データ通信量20GB/月・5分以内国内通話かけ放題付き です。(国内通話かけ放題は1,100円でオプション)
ドコモはエコノミーMVMOではなく、ahamoベースのMNO小容量プランを考えるべきだったと思います。
3GBから5GBのデータ容量、超過後は300Kbpsないし1Mbpsの通信速度で低料金対応であれば更に活気づいたと思います。
povo2.0、LINEMOミニプランでの データ通信3GB/月、5分以内国内通話かけ放題のプランの最低ラインは月額 1,540円、国内音声通話はめったに使わないのでデータ通信だけで良い方はどちらも税込 990円で使えます。
Rakuten UN-LIMIT VII はデータ通信3GB/月も使わない方でも国内音声通話はRakuten Linkで無料で使えて 税込 1,078円 (税抜 980円) 。
移行を迷われるケースに対する結論
- 国内音声通話はめったに使わないのでデータ通信(3GB/月)だけで良い方はLINEMOミニプランが候補になると思われます。但しRakuten UN-LIMIT VIIと月額としての差が100円もないのでそのままRakuten UN-LIMIT VIIへ移行でもよいのではないでしょうか
(LINEMOミニプランの場合は新規契約、MNPでキャンペーンにより5分以内国内通話かけ放題が1年間限り無料、6か月間のPayPayポイント990円相当の還元に対する判断) - データ通信は3GB/月で良い方が国内通話も無料でしたい方はRakuten UN-LIMIT VIIへの移行を候補
- あくまで維持費ゼロにこだわる方はpovo 2.0を候補
トッピングはしない、あるいは必要な時のみ。(半年に1回は何らかのトッピングをしてください)
終わりに
前記しましたが、Rakuten UNLIMIT-VII (楽天アンリミット7)に新規加入・乗り換えされる方は楽天モバイルや楽天カード、その他で多くのキャンペーンが開催されていると思いますので申込の前にチェックされるのがいろいろお得になるので おすすめ です。
Rakuten UNLIMIT-VII では ついに維持費ゼロでの保有が出来なくなりましたが ahaho、LINEMOミニプラン・スマホプラン、povo 2.0 と競争できる価格優位性についてはまだ維持できているのでおすすめできるキャリアであることには変わりありません。
最後までご覧いただきありがとうございました!